導入事例 ①
サービスをご利用いただいたお客様に、導入前後の変化についてお伺いしました。
株式会社東洋ユニティ(ことぶき薬局)様

チェーン本部として、廃棄ロスの削減を目指しつつも「いかに現場スタッフに手間をかけさせないオペレーションを構築するか」を考えています。
株式会社東洋ユニティ 藤咲 健太郎様(左)宮本 津佐子様(右)
サービス導入前
本部と現場の「在庫意識のギャップ」は悩ましいテーマでした。
- 御社についてお聞かせ下さい。
- 弊社は、1都3県で34店舗の調剤薬局チェーンを経営しています。クリニックの門前薬局をメインに、地域密着型の店舗経営をしております。
- サービス導入前の、不動在庫解消への取り組みを教えてください。
- 基本的にチェーン店舗間で在庫融通を行い、解消を目指していました。
毎月本部で、各店舗の在庫データを取得・確認し、12ヵ月以上調剤履歴のない医薬品をリスト化し、各店舗の薬局長に共有していました。 - どれぐらい消化できたのでしょうか?
- 積極的な店舗と、そうでない店舗があり、消化率は半分以下でした。
不動在庫の融通は現場の視点からすると、面倒で非生産的な業務という意識が少なからずあると思います。入出庫データの修正、発送業務の手間はもちろん、受け入れ先の店舗への連絡など、数千円の在庫解消の為に数時間の作業が発生してしまいます。そのため、いくら本部からアナウンスをしても、声が届きにくい状況でした。 - 本部の意向と、現場の意識とに違いがあったのでしょうか?
- 在庫への意識は当然ギャップが生まれます。
本部としては、在庫はできる限り抑えて上手くコントロールして欲しいと要望しますが、現場は「いかに欠品を防ぐか」という意識に偏ります。そのため在庫過多、ひいては不動在庫が生まれてしまいます。
ちなみに店舗間の融通では、受け入れ先が毎回特定の店舗に集中してしまう傾向があり、店舗間の公平性を保つのは難しいと感じていました。

サービス検討時
現場に手間をかけさせない、シンプルな取引ができると感じました。
- ファルマーケットを導入されたきっかけを教えてください。
- ファルマーケットさんから営業のお電話をいただいたのがきっかけでした。
当時は、卸会社や薬剤師会のデッドストック情報の共有サービスを利用していましたが、管理の手間を問題視していました。ファルマーケットは薬局間の取引ではなく、買取型のサービスがシンプルで興味を持ちました。 - 検討時のポイントをお教えください。
- とにかく現場に手間をかけさせない方法が必要でした。
デッドストック情報の共有サービスとは違い、譲渡先を探す手間や、入金確認の手間が省けると思いました。買取額はそこまで高くないと感じましたが、売れ残るリスクや、作業人件費、郵送費用などを天秤にかけると、御社に一括で売却した方が効率的だと考えました。 - あたらしいサービスへの利用に不安はございませんでしたか?
- 特にありませんでした。ファルマーケットさんは親会社も上場企業ですし、営業の方ともお会いし、信頼性の高い会社と感じました。

サービス利用時
買取ルールは厳しすぎると感じるくらい、しっかりされてますね。
- どんな医薬品を売却されましたか?
- 抗がん剤や、オーファンドラッグなどが多いです。薬価の高い薬なので廃棄ロスを極力抑えたいですからね。また、包装変更前の医薬品も買い取ってもらえるのは助かりました。
- サービスを利用されたご感想をお聞かせください。
- 買取ルールが厳しすぎるのではないかと思いました。例えば、端数の錠数でもロットが確認できる状態であれば、買取可能なのではないかと思いました。
ただ、逆にしっかり検品しているなと感じることができるので、販売商品に対する安心感がありました。 - 販売サービス(ご購入)はどのようにお使いいただいたのですか?
- あれは原虫感染症の珍しい処方を受け付けた時に利用しました。店舗で在庫が無く、取引先の卸さんも欠品中で納品まで1週間と言われて困っていた時、ファルマーケットで販売していたのを現場の薬剤師が見つけ、購入させていただきました。翌日に届けていただいたので、あの時は助かりました。

サービス導入後
年間100万円の廃棄ロスと、作業人件費の削減に成功。
- サービス導入によりどんなことが改善されましたか?
- まず、年間廃棄額を100万円減らすことができました。また、各店舗の不動在庫をファルマーケットに送るだけなので、店舗スタッフの作業時間と、その分の人件費、店舗間での郵送費を削減することができました。
- 不動在庫に対する意識に変化はありましたか?
- 不動在庫の整理が社内で習慣化してきました。ファルマーケットに売却するために外箱は捨てずに取っておくことがルールとして浸透し、それにより不動在庫に対する意識付けができてきたと感じます。その甲斐もあり、不動在庫の消化率も向上しました。
- 今後の在庫管理、廃棄ロス削減への取り組みについてお聞かせください。
- 本部としては、引き続き「いかに現場スタッフに負荷をかけないオペレーションを構築するか」を念頭に、在庫管理への意識、理解の浸透を促すことで、全社の廃棄ロスの削減に取り組んでいきたいと思います。
